ダイニング・キッチン

キッチンの通路幅 ちょうどいい広さとは【一条工務店】

はじめに、キッチンの通路幅とは、料理をする際の作業スペースのことです。

図面でいうと

この赤いところをいいます。

キッチンは毎日つかう場所ですよね。

ここがちょうどいい広さになっていないと、作業も移動もしづらく毎日のように大変不便なおもいをし、後悔してしまいます。

キッチンの通路幅 ちょうどいい広さとは

一条工務店のキッチン通路幅は基本的に2種類。

2種類のうちどちらかがちょうどいい広さということになります。

図面表記上では17611505です。文章だと分かりづらいので図面で説明します。

赤丸のところです。

壁からキッチンカウンターまでの距離が、1761mmか1505mmか、という意味です。1761の方が壁からカウンターまでの距離があり通路幅が広いのがわかりますね。

ほとんどのかたの図面は、このどちらかの長さになっているはず。

ですので、ちょうどいい通路幅もこのどちらかになるわけです。

 

以下、ちょうどいい広さの結論です。

  • アイランド型キッチンは、1505で十分。必要ならば1761で。
  • ペニンシュラ型キッチンは、可能ならば1761あった方がいい。

1505mmと1761mmは壁からキッチンカウンターまでの距離です。

実際に歩いたり、作業する幅は図面上の表記とは違います。

下の写真は、図面上で1505mmにした、わたしのうちの通路幅を測ったものです。

実際に使える通路幅は約80cmとなります。収納の取っ手の距離をはぶくと、76cm程となります。

同じように、図面上の1761mmの実際の通路幅は、約106cmとなります。

グランセゾンなどで採用できるグレイスキッチンの通路幅は83cmと128cmです。

ちょうどいい通路幅の考え方はアイスマートと変わりありません。

 

ちなみに、1600とか1700とか、自分で長さを細かく指定することは残念ながらできません。できたらいいんですけどね。

一条工務店のキッチンは、ほぼすべてのかたがアイランド型かペニンシュラ型、どちらかの作りとなっています。やっぱり対面キッチンが人気のようですね。

わたしのうちはアイランド型キッチンとなっています。また以前にはペニンシュラ型キッチンのある家に住んでいました。

なので、どちらも実際に生活をして、体験したうえでの以上の結論となります。

アイランド型とペニンシュラ型とはなにか

この二つの違いを知っているひとは、読みとばしてくださいね。

結論まで読みとばす→アイランド型キッチンの通路幅は1505で十分な理由

なぜアイランド型のちょうどいい広さが1505なのか、ペニンシュラ型が1761がいいのかという説明をする上で、キッチンの形を知っている必要があるので解説していきます。

アイランド型もペニンシュラ型も、どちらも対面キッチンの一種です。

対面キッチンとは、リビングやダイニングの方を向いて料理ができるキッチンのことですね。子供たちのようすを見ながら料理ができたり、家族と会話しながら作業ができるといったメリットがあります。

開放感もありすてきなキッチンです。

アイランド型キッチンとは

一条工務店公式より引用

 

アイランド=日本語で「島」です。

海の上に浮かぶ島のように、キッチンカウンターのまわりに壁がなく、ぐるっと一周できる構造になっています。

上の写真で、カップボードとキッチンカウンターのあいだが、通路幅・作業スペースとなります。

ペニンシュラ型キッチンとは

一条工務店公式より引用

 

ペニンシュラ=日本語で「半島」です。

アイランドが島で、まわりに何もないスペースであるのに対し、ペニンシュラは半島、つまり一部が壁に付いている構造になっています。

まわりをぐるっと一周はできず、半島の壁についている部分は奥まっています。

この壁側は窓や勝手口にするかたが多いです。上の写真ではレンジフードの奥の部分です。窓になっていますね。

以上、対面型キッチンとアイランド・ペニンシュラの構造について説明しました。

つぎに、ちょうどいい通路幅について。アイランドが1505でペニンシュラが1761な理由をあげていきます。

 

アイランド型キッチンの通路幅は1505で十分な理由

  1. 人同士が交差しないで移動できるから
  2. 通路幅が広すぎると他の間取りを圧迫するから
  3. カウンターと背後のカップボードが遠いと作業しづらいから

①人同士が交差しないで移動できるから

アイランド型の一番の特徴は、キッチンカウンターの周りをぐるっとまわれることです。

台所で作業をしている人同士が、交差することなく移動できます。

以下の図は、青い人が冷蔵庫をつかうために台所に入り、赤い人はそれと反対側から料理をはこんでいることを想定した導線。

一条工務店公式 間取り実例より引用抜粋・編集

 

台所は人同士がすれちがう頻度が多いとストレスに感じるとおもいます。

包丁などの刃物を持つ場所で、人とぶつかるのは危険ですし、料理や飲み物を待ちながら人とすれちがうのは危ないです。子供がいる家庭では特に注意が必要です。

ですがアイランド型では、まわりをぐるっとまわりこめるため、人同士の交差を少なくすることができます。なので必要以上に通路幅を確保する必要はありません。

 

②通路幅が広すぎると他の間取りを圧迫するから

通路幅を狭くするメリットは、他の部分の間取りを広くできることです。

通路幅が広すぎると、他の部分を圧迫します。

ほとんどのかたがLDK(リビング・ダイニング・キッチン)にしているでしょうから、通路幅を必要以上に広くすることで、キッチン以外のリビングやダイニングが狭くなってしまうのです。

 

③カウンターと背後のカップボードが遠いと作業しづらいから

1761だとキッチンカウンターと背後のカップボードなどの作業台の距離が遠く、作業しづらい人もいます。これは個人の好みによりますね。

料理をしているとき、振り返って何かを置いたり取ったりするのに、1761だと遠くて手が届かないんです。うちではそういった理由と、リビングとダイニングを広くしたいと考えたため、通路幅は1505にしました。

 

上記3つ以外の、アイランド型の留意点を下記であげていきます。

・人同士が交差するのを避けることはできますが、完全に行き来をなくすことはできないため、体格のいいひとは1761にすることを考慮したほうがいいです。参考として、うちは身長177cmと157cmの普通体形の夫婦ですが、通路幅1505で特に不自由なく作業を行えています。

・夫婦二人でゆったりとしたスペースで料理したいなど、広いキッチンにする明確な理由がある場合には1761にしたほうがいいと思います。1505でも並んで料理はできますけどもね。

・1761との差は256mmです。この25cm程がなくとも気にならないほど広い家ならば1761でもいいかもしれません。広々としたキッチンはすてきですよね。

ですが、一般的な広さの家(延床面積が30坪から40坪以下くらい)のLDKの広さは大体20帖~25帖ほどです。

この広さでアイランド型キッチン+通路幅1761mmにすると、かなりのスペースをキッチンにとられます。他の部分の間取りを大きく圧迫することとなってしまうでしょう。

 

展示場にあるアイランド型キッチンの感覚で、自宅を設計すると後悔します。

展示場のLDKは広いですから、あの広いキッチンスペースがあっても違和感がないのです。

一般的な広さのLDKに、大きすぎるキッチンがあるところを考えてみてください。実際の家を想像して通路幅を決めましょう。

以上の理由からアイランド型キッチンのちょうどいい通路幅は、1505mmとなります。

 

ペニンシュラ型キッチンの通路幅は1761あった方がいい理由

  1. 通路で人とすれちがうことが避けられないから
  2. 料理をしている人の後ろを、頻繁に人が通るのは危険だから

①通路で人とすれちがうことが避けられないから

ペニンシュラ型はキッチンの一部が壁にくっ付いています。

ですので、入口というべきところが一か所となっています。入口と出口が同じ場所なのです。

結果、人同士がすれちがうことが避けられません。

以下の図は、青い人が冷蔵庫をつかうために台所に入り、赤い人は料理をダイニングに運んでいることを想定した導線。

このように、人同士がすれちがう場面が多くなる構造なのがペニンシュラ型キッチンです。

家族とはいえ、お互いにぶつからないように気を使いながら移動するのはストレスでしょう。しかもすれちがう頻度は、構造上どうしても多くなってしまうのです。

1505mmの通路は人同士ですれ違うのに、少し体を横にする必要があります。

ですが、1761mmの通路では人同士ですれ違うことが、余裕をもってできます。ストレスなく移動できるでしょう。

以上の理由から、ペニンシュラ型キッチンの通路幅は1761mmあったほうがいいといえます。

とはいえ、「そんなに広い通路は間取りがきつすぎて無理だよ」というかたもいると思います。その場合1505の通路幅のペニンシュラ型キッチンとなるのですが、後述する冷蔵庫の位置について、ぜひみてください。

検討しないと、きっと後悔することとなってしまいますので。

 

②料理をしている人の後ろを、頻繁に人が通るのは危険だから

包丁を使ったり、熱い油を使ったりと、台所はなにかと危ないところです。作業をしている人の背後は、あまり行き来しないほうが安全でしょう。

ですがペニンシュラ型は、行き来せざるをえないのです。

通路幅を1761mmにすることで、安全を確保した作業スペースにできるのです。

 

上記2つ以外のペニンシュラ型の留意点をあげていきます。

一部壁にくっ付いていることから、アイランド型よりも配置するスペースが少ないことがメリットです。

ペニンシュラ型+通路幅1505mmならば、キッチンスペースをコンパクトにまとめることができるでしょう。

アイランド型は横幅が5マスなければ成立しませんが、ペニンシュラ型は4マスで配置できます。注文住宅の設計において、1マス多いか少ないかは、とてもとても多きな差です。

間取り決めはパズルのようです。1マス余裕ができるだけで、まったく違った間取りが実現できたりします。

なので、アイランド型が無条件にすぐれているわけではありません。

ペニンシュラ型を採用するなら絶対に検討してほしいこと

ずばり、冷蔵庫の位置は慎重にきめてください!

特にペニンシュラ型の通路幅1505mmを採用しようとしている方は、十分に検討することをおすすめします。

上の図のように、冷蔵庫の位置を、キッチンの入口付近にした方がいいです。

キッチンの奥まったところ、つまり赤い人の後ろあたりに冷蔵庫を配置しがちですが、赤い人と青い人の導線がかぶり、お互いじゃまになってしまいます。

じゃまになるだけならまだしも、IHクッキングヒーターやコンロの後ろに冷蔵庫があるのを想像してください。冷蔵庫を開けるたびに調理中の人に当たるなんて危なくてしかたありません。

冷蔵庫というのは、家族全員が集中する場所です。しかも毎日です。

冷蔵庫がペニンシュラ型キッチンの一番おくに配置されていると、たいへん不便になってしまいます。

のちのち後悔してしまう可能性が高いです。よく考えて冷蔵庫の位置を決めてくださいね。

 

まとめ:キッチン通路幅 おすすめの広さ

アイランド型キッチンは、人同士がすれちがわない導線が可能です。ストレスなく動くことができ、そこがすぐれているところです。

一方でアイランド型は配置するのに横幅が5マスも必要です。(キッチンの長さ3マス+一周するための通路1マス*2)

ただでさえ大きなキッチンになってしまうので、他の部分の間取りを圧迫しないためにも、キッチンの通路幅は1505mmにするのがおすすめです。

 

  • 通路ですれちがえないほど体格のいいひとが家族にいる
  • 家族で一緒に余裕をもったスペースで料理をしたい
  • 大きな家なので通路幅の25cmの差など考慮する必要がない

以上のような理由があるのであれば、通路幅1761mmを検討してください。

 

ペニンシュラ型キッチンは、人同士がすれちがわなければならない構造となっています。台所は人とぶつかることが危険な場所です。安全面も考慮し、通路幅は”可能ならば”1761mmがおすすめです。

  • 間取り上の問題で、1761mmなんて広い通路幅は不可能
  • 検討した結果、そんなに広い通路幅は必要なさそう
  • 振り返ってすぐにカップボードがあった方が作業しやすい

以上のようなかたは1505mmの通路幅にしていただければと思います。

ですが、冷蔵庫の位置だけは、台所の奥ではなく”手前”にすることをおすすめします。

ペニンシュラ型キッチンで、なおかつ通路幅が狭いなら冷蔵庫の位置は重要です。

後悔を残さないために、必ず考えをめぐらせてくださいね。

 

以上です。みなさんの参考になれば幸いです!

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ねこさん
ねこさん
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いぬ君
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