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オープンステアのデメリット5つと採用する際の注意点【一条工務店】

オープンステアのデメリット5つ

オープンステアのある家で生活しているわたしの実体験と、口コミや感想をまとめた結果、よくあげられるデメリットは以下5つとなります。

  1. 音が一階と二階でつつぬけになる
  2. 料理の匂いが二階へと広がる
  3. 階段を曲げられない
    直線の階段しかない
  4. 子供の安全面が心配
  5. 階段下収納がない

ひとつずつ解説していきます。

①音が一階と二階でつつぬけになる

オープンステアがある=吹き抜けがある ということです。
吹き抜けを通して音はつつぬけになります。

また一条工務店の家は気密性が高く、外の音が本当に聞こえてきません。

結果、外の音が聞こえないために、中の音がよく聞こえる環境となり、これも音がよくとおる原因になっています。

どのくらい外の音が聞こえないかというと、「あれ?雨が降っているのかな?」とドアを開けて外を確認したら、じつは豪雨が降っていた、というくらい外の音が聞こえづらいのです。

普通の雨の音は、ほぼ聞こえません。強い雨になってやっと雨が降っていることに気付くことが多いです。

なので、静かな環境が好きな人・音に敏感な人は、他の階から聞こえてくる音が気になると思います。

  • 二階で見ているテレビの音が、一階のリビングに聞こえてくる。
  • 二階の寝室で休んでいるときに一階での話し声が聞こえてくる。

こういったことが気になるかたは、オープンステアを採用すると後悔に繋がる可能性があります。

音に関しての気になる範囲というのは、大変に個人差がありますよね。

わたしは音にそこそこ敏感な方だとおもっています。例えば、時計の秒針のカチッカチッという音が気になって眠りを妨げられるていどです。

そんなわたしがオープンステアで音がつつぬけになり気になるかというと、ほとんど気になりません。

生活するうえでストレスに感じることはないですね。家族が発する音だから許容できるのかなと考えています。

「音にそこまで敏感じゃないよ」というかたは、まずデメリットにならないでしょう。

②料理の匂いが二階へと広がる

ほとんどの家では一階にキッチンがあると思います。一階で料理をすると、匂いが吹き抜けをとおして二階にあがります。

匂いに敏感なひとは、家中に匂いが広がるのが気になるようです。

ですが実際に生活しての経験として、匂いが家中に広がるといったことがまず起こりません。

カレーを作っていても二階の子供部屋にいる子は、ごはんがカレーだと気づきません。吹き抜けにある階段に差し掛かって初めてカレーだと気づきました。

匂いが広がってしまう一条の家もあるようですが、これは間取りが原因と考えられます。

原因は下記の二つです。

  • 吹き抜けが大きければ大きいほど匂いはあがりやすい。
  • キッチンと吹き抜けが近いほど匂いがあがりやすい。

つまり、吹き抜けが小さく、キッチンから吹き抜け=階段までの距離が遠いほど、音も匂いも二階に伝わりにくいということです。

うちの吹き抜けはとっても小さいです。というかオープンステアが入る最小限の吹き抜けしかありません。そして匂いの発生源であるキッチンやダイニングから吹き抜けまでの距離が3マスほどあります。

リビングとキッチンのすぐ横に、大きな吹き抜けのあるような間取りは、音も匂いもつたわりやすいと考えてください。

とはいえ、吹き抜けを大きくすることで、開放感がある明るいすてきな空間にできるため、これをデメリットと感じるかは施主の好みによるとおもいます。

 

つぎに、一条工務店ではロスガード90という第一種換気システムがあります。

細かい説明をここではしません。その機能はつまるところ、”2時間で家全体の空気を入れ替える”というものです。空気が入れ替わる過程で、匂いも当然にうすれます。

窓を開けて換気しなくとも、ロスガード90が換気を常時しています。おかげでわたしの実体験としては、匂いが長い時間室内に残っていることはありません。

 

匂いが広がるというデメリットは、間取りに左右されるといえます。影響を大きく受ける家もあれば、わたしのうちのようにまったく気にならない家もあるのです。

③階段を曲げられない 直線の階段しかない

オープンステアは直線しかないため、図面上で取り入れるのにある程度の直線距離が必要です。

ボックス階段ならば、階段を直角に曲げることもできるため、2マス×2マスで階段をおさめられます。そのほか階段をL字型にすることもでき、図面上の自由度は高いといえます。

具体的に、どの程度の図面上でのスペースが必要かというと下記です。

オープンステアタイプ 階段の幅 階段の長さ 段数
普通タイプ 1マス 3マス 14段
幅広タイプ 1.25マス 3.5マス 15段

オープンステアには上記のように二種類のタイプがあります。展示場にある階段は、ほぼ幅広タイプとなっています。

幅広タイプを採用する施主は、あまりいません。必要なスペースが大きく間取りを圧迫するからです。わたしのうちはいろいろと考えて幅広タイプとなっています。

 

以上のように、オープンステアは直線しかないため、間取りの自由度が低いことがデメリットとなります。もしも階段途中に踊り場のあるオープンステアなど可能だったら、間取りの自由度がもっとあがるのになぁと思います。

④子供の安全面が心配

階段は子供にとって危険な場所です。みなさんも階段で痛いおもいをした経験が、多少なりともあるのではないでしょうか。

オープンステアは直線であることと、踏板と踏板の間が空いていること、そして階段下にスペースがあることから以下のような危険性が考えられます。

  • 直線だから転落すると途中で止まれず下まで落ちてしまう
  • 踏板と踏板のあいだから転落してしまう
  • 階段下で遊んでいて頭や顔を踏板にぶつける

うちには幼児2名がいます。1年程オープンステアのある生活をしていますが、一回も階段を転げ落ちたり、踏み外したりしたことはありません。

常日頃から階段では遊ばないように言い聞かせています。そのため階段で遊ぶ習慣がないために、事故につながっていないのだと考えられます。

しかし、理解がむずかしい年齢の乳幼児の安全を守るためには、階段に進入できないようにベビーガードやゲートが必要となるでしょう。

4歳の子供はオープンステアがあっても危なげなく生活できています。問題となる年齢は、3歳ほどまでだと実体験から考えられます。

子供は個人差が大きいので、あくまで目安でおねがいします。

 

階段下のスペースに関して、ここは油断していると怪我をします。掃除をしているときや子供と遊んでいるときなど、なんどか頭をぶつけました。

また子供が走りまわっているときに、階段にぶつからないかヒヤッとする場面があります。

 

オープンステアのデメリットとして、私的にいちばん問題だと感じるのが、この子供の安全面が心配なことです。

家を建てようとする方々は、子供がいる家庭、もしくはこれから子供が生まれる家庭がほとんどでしょうから、このデメリットは必ず対策をせまられる問題となります。

実際にこの安全面を考えて、オープンステアを採用しないかたは少なからずいます。

もしもオープンステアを採用するならば、それなりに対策をする手間がかかることを知ったうえで採用しましょう。知らずに建ったあとで問題に気づくと、きっと後悔することになりますからね。

そして子供は大きくなること、自分の安全を守れる年齢になれば、オープンステアのデメリットは少なくなることも覚えておいてください。

⑤階段下収納がない

ボックス階段にあるような階段下収納がないことが、口コミなどでデメリットとしてあげられることがあります。

これは私的にはまったくデメリットにならないと考えています。

なぜなら注文住宅は、自分で収納の数を増やせるからです。打合せの段階で十分な収納を確保して設計しましょう。そうすれば階段下収納は必要ないのですから。

階段下収納が使えないことを理由としてオープンステアをあきらめるのは、とてももったいないと思いますよ。

 

まとめ:デメリットを承知したうえで採用しましょう

おさらいです。オープンステアのデメリットは以下5つ。これはわたしの実体験だけではなく、他の方々の口コミや感想なども総合してあげています。

  1. 音が一階と二階でつつぬけになる
  2. 料理の匂いが二階へと広がる
  3. 階段を曲げられない 直線の階段しかない
  4. 子供の安全面が心配
  5. 階段下収納がない

①と②に関して。音や匂いは人により気になる程度が違いますから、気になるひとは間取りを工夫してください。吹き抜けの大きさと、音や匂いの発生源からの距離がカギです。

ですが大きな吹き抜けは、とてもすてきなものなので採用したいかたは多いでしょう。音や匂いを気にしすぎて吹き抜けをつぶすのは、もったいないと思います。

④に関して。子供が小さいうちは、安全を守る対策が必要になります。

個人差はあると思いますが3歳ほどになれば危なげなく階段の上り下りができるようになります。子供にとって階段が危険な場所となるか否かは、その子の行動しだいです。階段で危険な行動をしないように、よく言い聞かせましょう。

 

以上、このようなデメリットがあることを知っておけば、のちのち後悔しないですむ情報をお伝えしました。

参考になれば幸いです!

家の間取りを考えているかたへ

いまの間取りで家を建てたら、本当に生活しやすいでしょうか?

その土地で可能な間取りはいくつもあり、色々な可能性があります。

家づくりでは、特に間取り決めは大変かもしれません。しかし間取りだけは家が建った後では変えられません。

「あの時もっと検討しておけばよかった…」と、ずっと後悔してしまうかもしれません。

ねこさん
ねこさん
でももう、色々考えて疲れた…。早くきれいな家に住みたいから、もう今の間取りでいいよ。

いぬ君
いぬ君
すごく高い買い物だよ。
今の数ヶ月、少しがんばるだけで、これからさき何十年も後悔がない家に住めると思えば。
大変だけど…せっかくの注文住宅だし、もう少し考えてみよう。

一人の設計士さんだけにまかせず、他の可能性も検討してみませんか?

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